おもてなしコンシェルジュおすすめ書籍 Vol.54-57
芝パークホテルのお客様は、ライブラリーラウンジをどなた様もご利用いただけます。国内外の書籍の中から、おもてなしコンシェルジュがお勧めの本をご紹介いたします。ぜひお手に取ってご覧ください。
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写真:佐内 正史
発行:対照レーベル
佐内正史による、日常の風景や物質を捉えた写真集。読み進めると、過去に撮影した俳優や歌手が唐突に現れて面白い。この写真集は自費出版で発行され、キャプションも説明も記載がない。だからこそ、ひとつひとつの作品をじっくり眺め、自分の感情を素直に受け止めてみてはどうだろう。「敢えて傷みやすい紙を選んで、ユーズドデニムのように何回もページを開いて見るほどに味わいが出てくる写真集」と写真家本人が言うように、手に取った時からなじみやすく、どこかノスタルジックだ。
私のお気に入りは伝説のロックスターを捉えた1枚。街角で優しく微笑むキヨシロー、永遠に。
作:なかがわ りえこ
絵:おおむら ゆりこ
発行:福音館書店
幼少期に一度はこの絵本を読んだことがある方も多いでしょう。中川李枝子さんと大村百合子さんの姉妹による作品の「ぐりとぐら」は、1963年に発行され、現在では10か国語に翻訳されるほど人気の絵本です。今回紹介する黄色い表紙の「ぐりとぐら」は、物語の60周年を記念した限定カバーの1冊となります。「ぐり」と「ぐら」は双子の兄弟。どちらが「ぐり」で、どちらが「ぐら」?その答えは絵本の表紙に隠されています。
絵本のストーリーは、料理をすることが好きな野ねずみの「ぐり」と「ぐら」が森に食材を探しに行く場面から始まります。道の真ん中に大きな卵が落ちていて、ぐりとぐらは大喜び。目玉焼きにしようか、卵焼きにしようか考えた末、カステラを作ることにしたのですが…。さて、そのあとどんな出来事が訪れるのでしょう。この絵本は、柔軟性や発想の豊かさや、仲間と協力することの大切さを伝えてくれるような気がします。ぐりとぐらの可愛い歌もぜひチェックしてください。
著:カンヤダ
編集:スタジオジブリ
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
三鷹の森ジブリ美術館初となる公式写真集です。
トトロの受付や大きなネコバス、ロボット兵はもちろん、
普段は撮影することのできない館内の写真も豊富に収録されています。
私のおすすめの写真は、
館内のいたる所にあるステンドグラスを撮影したものです。
キャラクターが描かれた窓に陽が差し込み、鮮やかな光が放たれる様子が
とても綺麗なのでぜひご覧になってはいかがでしょうか?
ジブリ美術館へは何度か訪れたことがありますが、
行くたびに新しい発見を与え、違う表情を見せてくれる、
とても不思議で魅力的な場所です。
ジブリ美術館へこれから行く方も、行ったことがある方も楽しめる1冊となっています。
著:東京幻想
発行:芸術新聞社
「東京幻想」その名の通り、東京を舞台とした幻想的風景が描かれている作品集です。
表紙に惹かれページをめくるとそこには普段何気なく過ごしている東京の街が、想像もつかない姿へと変わっています。知っているようで知らない街を、冒険しているようなワクワク感があります。
私のお気に入り作品は、「昌平橋幻想」です。海中のような星空のような、泳いでいるのか飛んでいるのか。とても不思議で、色々な見方が出来るので気に入っています。この不思議な世界に迷い込んで、お気に入りの幻想を見つけてみてはいかがでしょうか?
本を開いた瞬間から幻想の世界に引き込まれる、そんな1冊です。