おもてなしコンシェルジュおすすめ書籍 Vol.62-65
芝パークホテルのお客様は、ライブラリーラウンジをどなた様もご利用いただけます。国内外の書籍の中から、おもてなしコンシェルジュがお勧めの本をご紹介いたします。ぜひお手に取ってご覧ください。
芝パークホテルのお客様は、ライブラリーラウンジをどなた様もご利用いただけます。国内外の書籍の中から、おもてなしコンシェルジュがお勧めの本をご紹介いたします。ぜひお手に取ってご覧ください。
著:ジョン・ランダー
発行:IBCパブリッシング
ジョン・ランダーは日本文化、食べ物の知識が豊富なフリーランスのフォトグラファー。この本は彼が実際に足を運んだ日本庭園の写真が解説付きで紹介されています。主要観光スポットの東京エリア19ヶ所、京都エリア40ヶ所だけでなく、地方都市から13ヶ所の庭園が紹介されているところです。これを見ると、私達が知らない日本庭園が国内に数多く存在している事を実感します。東京エリアの庭園で私が気に入ったのは、杉並区にある大田黒公園です。音楽家 大田黒元雄氏の屋敷跡地につくられた庭園には檜の門があり、まっすぐ大イチョウの並木道が伸びている写真が魅力的です。皆様もお気に入りの庭園を見つけ、訪れてはいかがでしょうか。それぞれ庭園は英語・日本語で解説されています。
著:三十四代木村庄之助こと伊藤勝治
訳:デビッド・シャピロ
発行:青幻舎
著者は、三十四代木村庄之助を務めた元行司の伊東勝治氏。翻訳を手掛けたのは35年以上にわたって相撲の専門家として活躍しているアメリカ生まれ日本在住のデビット・シャピロ氏です。
本書は、相撲チケットの取り方から番付の見方などの入門的な内容から、力士の1日のタイムスケジュールやちゃんこ鍋のレシピ、相撲業界の独特な言葉まで紹介されています。後半部分はややマニアックに感じるかもしれませんが、興味深い内容が沢山あります。「ちゃんこ」は力士が食べる鍋料理を表すものではなく、力士が作る料理または力士の食事を総じて「ちゃんこ」と言われるのですね。相撲のことなら、是非この1冊を。
著:梅内 美華子
発行:ナツメ社
この本には日本の情景を表現する1000の美しい言葉が掲載されています。1つ私のお気に入りの例を挙げると、日本には四季があり、秋になると山々が色付き、紅葉が見られますね。いつもならその様子を見て、「秋だなぁ…。」、「紅葉のシーズンだな…。」という感想くらいしか思い浮かばないところですが、この美しい言葉辞典から引用すると、「”山粧う”だなぁ。」と表現する事ができるのです。先人達は山々が紅葉を「粧っている」と感じ、このような表現をしたようです。
こちらに掲載されている言葉は全て、由来と写真がセットになっており、イメージしやすく、記憶に残りやすく工夫されています。
この辞典であなたが見つけた美しい言葉は、きっと何気ない日常に彩りときらめきを与えてくれる事でしょう。
著:ジョー・エリソン
発行:Octopus Publishing Group Limited
Vogueとは、ニューヨークの上流階級向けの雑誌として、1892年に創刊されました。今では、20か国で発行されており、世界で最も影響のあるファッション誌です。本書は、ガウンに的を絞り5つのテーマ別にまとめられたコレクションです。ガウンという言葉は、私たち日本人にとって、あまりなじみの無い言葉なのではないでしょうか。ガウンと調べてみると、類似した言葉に、ドレスとでてきます。しかし、ガウンとは単なるドレスではありません。ガウンは、着る人をエレガントにそして魅力的にさせます。ガウンを着るからこそ洗練された美しさが出ると本書では表現されています。
ずっしりとしていて、少し重くも感じられるこのコレクション。ガウンの魅力を存分に楽しむことが出来そうです。